私が生活訓練にこだわる理由
- inC

- 9 分前
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inC代表の梶です。
私が生活訓練にこだわる理由をお話します。
【きっかけ】
私は10年福祉の仕事を経験し、もっと障害あるなし関係ない暮らしやすいまちをつくりたい
と強く思うようになりました。
障害ある方の、暮らしの選択肢を地域社会の中で
もっと増やすにはどうすればいいのか?
障害ある人の個人の幸せ実現サポートと地域を良くすることを両方やってみたい。
そう思って仲間とinC(インク)を立ち上げました。
【生活訓練事業。かなりマイナーです。】
堺市で障害福祉通所サービス約370か所あるうち、自立訓練(生活訓練)は9か所しかありません。(2026.1時点)
一番多い就労B型は200か所もあり、増加傾向です。
生活訓練事業は魅力的なサービスなのですが、なぜ事業所が増えないんでしょう??
【生活訓練が増えない理由3選】
①認知度が専門職でも低い
生活訓練は、就労系(就労移行・就労継続支援A/B)と比べて
「目的がわかりにくい」「対象の幅が広い」
「実際何をやっているかよく知らない」
ので、相談支援や当事者に認知されるまで時間がかかります。
・「就職めざしたい」→ 就労系が選ばれやすい
・「働くのはまだ怖い」→ 実は生活訓練が合うのに、本人が選択肢として思い浮かばない
・「そもそも地域に事業所が少ない」 → ノウハウが広がらない。
②支援内容が評価されにくい
生活訓練のやることは、
生活リズム、服薬・通院、対人関係、家事・金銭管理、外出・買物・交通機関訓練、自信の回復、自己理解、不安や希死念慮の波への対応、作業の向き不向きを知る
…みたいに、成果が「見えにくい」支援が中心になります。「暮らし~就労まで」広範囲のため、
職員の技量が必要です。全て網羅できる事業所はほぼなく、事業所毎に強み・弱み出る半面、画一的ではありません。外から見ると何してるか分かりにくくなっています。
③利用期間に定めがあり運営が正直安定しづらい
生活訓練は「ずっと通い続ける場所」ではなく、 ある程度整ったら次(就労・他サービス等)に進む設計です。
つまり事業所側は良い支援をしていても
一定期間で卒業していく
新規を常に受入続けないといけない
という構造で、経営面はシビアになりがちです。
(そもそも就労系サービスも就労していく設計のはずですが….)
しかしながら、
この生活訓練は絶対必要なサービス
と思うので
私たちインクはやり続けます
なぜなら、
より幸せに生きたい
生活をよくしたい
不安をなくしたい
孤立したくない
という人として当たり前の権利や思いを実現していくためには、
暮らし全体を考えないといけないから。
(就労も暮らしの一部でしかありません)
あるいは今抱えている不安。
「何が合うのかわからない」
「人への苦手意識がある」
「ネガティブ思考になりがち」
「生活する自信がない」
「家からなかなか出れない」 など
そんな不安にどうやって
本人が一歩踏み出していくのか?
そのサポートをどうすればいいのか?
それは『個別にその人に合った方法』を一緒に探していくしかないと思っています。
事業所が予め用意している枠にはめ込むことじゃなく、
その人に合った支援プログラムを常に考えていくこと。
時間の余白と柔軟さが運営に必要です。
生活訓練事業は、就労系のように絶対生産活動をしないといけないこともなく、
個別対応が可能です。その人に合った方法を一緒に探すことができる魅力あるサービスです。
インクは、この価値観を念頭に置き、なるべく本人が色々試せるように選択肢をできるだけ多く持つ施設運営を心掛けています。
今までやってきたプログラムは100を超えます。
インクを利用して、
・不登校でひきこもり生活をしていたけど、
自力で電車通いできるようになり、インク卒業後に大阪市内で障害者雇用で就職した方
・人への恐怖心を克服し、就労B型へ安定して通うことができるようになった方
・支援学校からインクに通い、勉強は苦手だったけど子ども食堂で活躍しているところをスカウトされ、今は事業所の支援員として働いている方
色んな方がおられますが、全て個別のかかわりが
あったからこそでした。
もちろん生活訓練が
全ての方に合うわけではありませんし
私たちの実力不足な時もあると思います。
ただ色々な方に合うように
より良くしていけるように
これからも努力していきます。
長文お読みいただきありがとうございます。






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